INTERVIEW
社員インタビュー

「なりたい自分」に近づくためには、
あまり興味がない地味な作業などもコツコツと積み重ねていくことが大切。
他の視点や意見を取り入れることで、
より幅広いスキルや知識を身につけることができる。
あまり興味がない地味な作業などもコツコツと積み重ねていくことが大切。
他の視点や意見を取り入れることで、
より幅広いスキルや知識を身につけることができる。

楊 麟華
造形部原型制作課・入社5年

矢後 秀隆
造形部彩色制作課・入社2年

髙道 彩那
造形部デカール制作課・入社2年
質問:普段はどのような業務を行っていますか?
楊
矢後
主に彩色業務を行っています。
彩色業務とは、真っ白またはクリアの複製原型に設定資料などを見ながら色を塗っていく作業です。
使用している道具は細かく言うと色々あるのですが、主にエアブラシ、塗料、マスキングテープ、デザインナイフなどです。
彩色業務とは、真っ白またはクリアの複製原型に設定資料などを見ながら色を塗っていく作業です。
使用している道具は細かく言うと色々あるのですが、主にエアブラシ、塗料、マスキングテープ、デザインナイフなどです。
髙道
デカール課は、デコマス※の面相を貼るのが主な仕事です。他にも、服についている模様やロゴも担当しています。
また、工場に渡すタンポサンプルの制作などもあります。
また、工場に渡すタンポサンプルの制作などもあります。
※デコレーションマスター。フィギュアの彩色見本のこと。
質問:仕事の楽しいこと・大変なことを教えてください。
楊
版権許諾を受けている商業原型は、様々な立場の方に監修していただくため、自分の好きな「造形」を自由に作るのが難しいと感じることがあります。ただ、自分の好きなものだけを作っていては成長ができないので、他の視点や意見を取り入れることで、より幅広いスキルや知識を身につけることができると考えています。
矢後
彩色は、1つの色を表現する時に様々な色を調色するのですが、それがイメージとバッチリ合った時が楽しいです。私は特にコントラストの差を意識しています。
大変なことは、イラストでは1色に見えてもそれを彩色で表現するとなると結構難しく、悩んだらとことん悩んでしまいます…
まず色を作らないことには始まらないので、そこに1番集中する分
バッチリ決まると嬉しいし、その分悩むことも多いです。
大変なことは、イラストでは1色に見えてもそれを彩色で表現するとなると結構難しく、悩んだらとことん悩んでしまいます…
まず色を作らないことには始まらないので、そこに1番集中する分
バッチリ決まると嬉しいし、その分悩むことも多いです。
髙道
楽しい瞬間は、監修が通ったときです。
「これはいける!」と思いながら提出したものに修正が入らなかった時はすごく嬉しいし自信がつきます。
大変なことは、細かいズレが大きなズレになってしまうことです。
面相は一番見られる部分なので、最も整合性が取れていないといけないと思っています。1日中デコマスとにらめっこしてデータを修正していく作業が大変ですね…
「これはいける!」と思いながら提出したものに修正が入らなかった時はすごく嬉しいし自信がつきます。
大変なことは、細かいズレが大きなズレになってしまうことです。
面相は一番見られる部分なので、最も整合性が取れていないといけないと思っています。1日中デコマスとにらめっこしてデータを修正していく作業が大変ですね…
質問:今の仕事に就くために、どのような勉強をされてきましたか?
楊
私は主に人体の勉強をしてきました。アニメやゲームのキャラとはいえ人間なので、美術的な解剖学の勉強をしてきました。また、色々な作品に目を通してきましたし、難しいポーズは知り合いにそのポーズをとってもらい、人間の体がどこまで曲がるかなども勉強していました。
専門学校の時は1年間手原型をしていたのですが、3Dを触った際に3D造形の自由さに魅了され、2年目から3Dに切り替えました。
ただ、入社後に仕上げを担当することになり思うような出来にならなかったので、もっと手原型も勉強しておけば良かったと思いました…
専門学校の時は1年間手原型をしていたのですが、3Dを触った際に3D造形の自由さに魅了され、2年目から3Dに切り替えました。
ただ、入社後に仕上げを担当することになり思うような出来にならなかったので、もっと手原型も勉強しておけば良かったと思いました…
矢後
私は元々絵を描く仕事に就こうと考えていたので、彩色は関係のないキャラクターデザインを学ぶことのできる学校に通っていました。
大学2年生の終わり頃、たまたまYouTubeでガンプラの塗装動画を見て、自分もやってみようと思いそこから彩色を始めました。
ガレージキットの塗装は1,2体しかやっていなかったので、入社してから「プラモデルとの塗り方と全然違う!」となって本当に大変でした…
なので、入社してから勉強したという感じですね。先輩からアドバイスを受けるのももちろん勉強になりましたが、一番勉強になったのは先輩が塗った作品の展示用デコマスを塗ったことです。
先輩との技術の差をとても感じました。
大学2年生の終わり頃、たまたまYouTubeでガンプラの塗装動画を見て、自分もやってみようと思いそこから彩色を始めました。
ガレージキットの塗装は1,2体しかやっていなかったので、入社してから「プラモデルとの塗り方と全然違う!」となって本当に大変でした…
なので、入社してから勉強したという感じですね。先輩からアドバイスを受けるのももちろん勉強になりましたが、一番勉強になったのは先輩が塗った作品の展示用デコマスを塗ったことです。
先輩との技術の差をとても感じました。
髙道
私もデザイン系の学校に通っていたのですが、唯一デカール制作と共通していたのはillustratorなどのツールのみでした。二次元が好きという理由でこの会社に入ったので、入社してからフィギュアやデカールについて知っていきました。
手先は器用な方だったので、入社後研修で先輩に教わりながら出来るようになっていったという感じです。
なので、入社前に勉強らしい勉強というのはやって来ず…とにかくパッケージや写真などのデザインの勉強をしていました。
手先は器用な方だったので、入社後研修で先輩に教わりながら出来るようになっていったという感じです。
なので、入社前に勉強らしい勉強というのはやって来ず…とにかくパッケージや写真などのデザインの勉強をしていました。
質問:クレーネルに入ってから出来るようになったことを教えてください。
楊
生産に関する知識ですね。入社前は良い造形だけを求めていたのですが、先輩から「原型段階の造形と生産後の造形はなるべく差が無いように」と教えていただき、それから工場へ生産の確認と検討の連絡を始めました。
そのタイミングで、自分が作った原型が製品になる時に『生産に耐えられるように工場側が形を調整することがある』ということを知りました。
金型で抜くことが出来るように意識をしながら良い造形を作る、というのは入社してから考えるようになりました。
今も頻繁に工場と連絡を取りながら、生産検討を行っています。
そのタイミングで、自分が作った原型が製品になる時に『生産に耐えられるように工場側が形を調整することがある』ということを知りました。
金型で抜くことが出来るように意識をしながら良い造形を作る、というのは入社してから考えるようになりました。
今も頻繁に工場と連絡を取りながら、生産検討を行っています。
矢後
今もまだ勉強中なのですが、立体感を出す塗り方です。
イラスト(平面)とフィギュア(立体)では塗り方が全く違うのでとても難しく、入社してから先輩に教えていただき出来るようになりました。
あと、細かい部分に影を乗せていく時などのエアブラシの扱い方ですね。自分が作っていたガンプラは単色で塗っていれば終わりだったので、入社後の研修中にも調色せず瓶のまま塗った課題を提出してしまい、先輩から「色が眩しいね」と言われちゃいました(笑)
本当に0からのスタートだったので、広く言えば全てのことがクレーネルに入ってから出来るようになりました。
イラスト(平面)とフィギュア(立体)では塗り方が全く違うのでとても難しく、入社してから先輩に教えていただき出来るようになりました。
あと、細かい部分に影を乗せていく時などのエアブラシの扱い方ですね。自分が作っていたガンプラは単色で塗っていれば終わりだったので、入社後の研修中にも調色せず瓶のまま塗った課題を提出してしまい、先輩から「色が眩しいね」と言われちゃいました(笑)
本当に0からのスタートだったので、広く言えば全てのことがクレーネルに入ってから出来るようになりました。
髙道
私は、まず最初はフィギュアの扱い方を学びました。フィギュアは繊細な部品が多いので、今までに無かった力加減だな…と個人的には思います。
彩色が終わってからデカール作業になるので、彩色が落ちないようにしたり部品を折らないようにしなければいけないのですが、入社当初は色を落としてしまい何度も先輩に謝っていました…
そうして触っていくうちに色々なものに関しての力加減が分かるようになりました。
あとは、デカールはエアブラシや筆を扱うことも多いので、その扱い方なども先輩から教わって出来るようになりました。
彩色が終わってからデカール作業になるので、彩色が落ちないようにしたり部品を折らないようにしなければいけないのですが、入社当初は色を落としてしまい何度も先輩に謝っていました…
そうして触っていくうちに色々なものに関しての力加減が分かるようになりました。
あとは、デカールはエアブラシや筆を扱うことも多いので、その扱い方なども先輩から教わって出来るようになりました。
質問:フィギュアの原型師・フィニッシャー・デカールデザイナーはどのような人に向いていますか?
楊
負けず嫌いではあるけれど、人の意見もきちんと聞く人ですかね。
自由奔放にやっていくだけだと他の部署にも迷惑がかかってしまうので、先輩や監修での意見も受け入れることが大切です。もちろん、自分の中のこだわりもあってほしいですが、「人のアドバイス」と「自分の作りたい造形」のバランスを取ることができる人が向いていると思います。
自由奔放にやっていくだけだと他の部署にも迷惑がかかってしまうので、先輩や監修での意見も受け入れることが大切です。もちろん、自分の中のこだわりもあってほしいですが、「人のアドバイス」と「自分の作りたい造形」のバランスを取ることができる人が向いていると思います。
矢後
あくまで個人的な考えなのですが、イラストを見るのが好きな人が良いかなと思います。
イラストをフィギュア化しているので、イラストの中の絶対にフィギュアに入れたいという特徴を掴んで、それを彩色に落とし入れていくのが大切になってくるかと思います。
イラストをフィギュア化しているので、イラストの中の絶対にフィギュアに入れたいという特徴を掴んで、それを彩色に落とし入れていくのが大切になってくるかと思います。
髙道
お二人がおっしゃっていることももちろん大切ですが、デカールはやはり手先が器用な人です。
フィギュアにデカールシートを貼ったりと細かい作業が多いので、器用な人でないと少し大変かなと思います。
フィギュアにデカールシートを貼ったりと細かい作業が多いので、器用な人でないと少し大変かなと思います。
質問:学生様へメッセージをお願いします!
楊
「なりたい自分」に近づくためには、あまり興味がない地味な作業などもコツコツと積み重ねていくことが大切だと思います。
達成感や嬉しい気持ちは一瞬かもしれませんが、それでも自分の理想を追い求めたい方は頑張ってください!
達成感や嬉しい気持ちは一瞬かもしれませんが、それでも自分の理想を追い求めたい方は頑張ってください!
矢後
趣味でも良いので、やれることの幅を増やしておくと良いです。
意外なところからの影響で新しくやりたいことが見つかるかもしれないので、興味を持ったら色々なことに挑戦してみてください!
意外なところからの影響で新しくやりたいことが見つかるかもしれないので、興味を持ったら色々なことに挑戦してみてください!
髙道
社会人になる前に色々と学んでいることがもちろん望ましいですが、事前に気を張りすぎなくても、社会人になってからきちんと学べば大丈夫です。無理せず自分のペースで頑張りましょう。
あとは何より、健康第一です!
あとは何より、健康第一です!
それ以外にも、自社商品の外注案件のディレクションなども行っています。